子どもが刺されたら、まずこの順で
- 息が苦しい・意識がおかしい・呼吸や心臓が止まった時は、すぐに119番に電話してください。
- 反応が無く、普段どおりの呼吸が無い時は、生き物の節を読む前に、119番の指令員の指示に従って胸骨圧迫(心臓マッサージ)を始めてください。 指令員の指示は、このページより優先してください
- 刺した生き物が分かれば、下のその生き物の節で、手当てと受診の行を読んでください
- 生き物が分からない時や、迷った時は、医療機関へ行ってください。カツオノエボシのように、酢を使ってはいけないと書かれた生き物もあるので、分からない時は自分で手当てを選ばないでください
反応が無い時について、京都市消防局の「心肺蘇生法」の頁は、次のように書いています。
反応がない、分からない又は判断に迷う場合は、大きな声で人を集め、119 番通報とAED の手配を依頼します。
119番通報をすると、消防指令センター員から電話で応急手当の指導を受けることができます。その際、電話のスピーカー機能を活用すると両手が使えます。(口頭指導といいます)
同じ頁は、普段どおりの呼吸が無い時や、分からない・迷う時は、心停止とみなして胸骨圧迫から始めるよう書いています。
この順と、119番・医療機関への案内、指令員の指示をこのページより優先すること、毒を吸い出す手当てをすすめないことは、このページが資料とは別に足した案内です。手当ての文は、環境省・京都府・京都市消防局の案内と、同じ生き物の手当てを書いた沖縄県の資料から、2026年10月22日と24日に読んだとおりに引いています。資料に無い手当ては足していません。
場面の例
よくありそうな場面を、例として3つ挙げます。手当ての中身は、それぞれの生き物の節の引用を読んでください。
例1: 磯遊びの岩場で、子どもがとげの長いウニを踏んだ
- とげの長い大きなウニなら、下のガンガゼの節を読みます
- 手当ては、その節の引用にある、とげを抜いて火傷しない程度のお湯に浸ける手当てです
- 受診は、病院でレントゲン検査を受けて、体内のとげを取り除きます
例2: 5月から6月ころ、浅瀬の砂地を歩いていて、足を刺された
- 砂地にひそむアカエイを踏んだのなら、下のアカエイの節を読みます
- 手当ては、その節の引用にある、毒針を取り除いて洗い、火傷しない程度のお湯に浸ける手当てです。毒を吸い出す手当ては、このページではすすめていません
- 受診は、どの場合も応急処置の後に医師に診てもらいます
例3: 防波堤の釣りで、カサゴに混じって釣れた小さな魚に触って刺された
- 背びれのとげに毒があるハオコゼなら、下のハオコゼの節を読みます
- 手当ては、その節の引用にある、火傷しない程度のお湯で毒を不活化する手当てです
- 受診は、症状が長引く時に医師に診てもらいます
場面ごとに、出会いやすい生き物
環境省の案内に書かれた、出会う場所から分けました。
- 磯遊び(岩場): ガンガゼ(岩礁帯にいるウニ)、オニオコゼ(岩の表面にひそむ)
- 海水浴(浅瀬・砂浜・波打ち際): アカエイ(浅瀬の砂地。5月から6月ころに集まる)、オニオコゼ(砂地にもぐる)、アカクラゲ・カツオノエボシ(水中と、打ち上げられたもの)
- 防波堤の釣り: ハオコゼ(カサゴなどに混じって釣れる)
- 夜釣り: ゴンズイ
関西の海で出会う7項目
環境省の「せとうちネット」は、瀬戸内海の「毒・刺を持つ生き物」として6つを挙げています。釣りの外道で掛かる魚と、磯や浅瀬で踏んでしまう生き物です。7つ目のヒョウモンダコは、京都府沿岸で見つかったとして、京都府が注意を呼びかけているタコです。
| 生き物 | お湯の手当て | 受診 |
|---|---|---|
| アカエイ | あり | あり |
| オニオコゼ | 記載なし | あり |
| ハオコゼ | あり | 長引く時 |
| ゴンズイ | あり | 痛みが続く時 |
| ガンガゼ | あり | あり |
| アカクラゲ・カツオノエボシ | 記載なし | 環境省は記載なし。カツオノエボシは、沖縄県の頁が応急処置の後に医師へ |
| ヒョウモンダコ | 記載なし | すぐ医療機関へ |
アカエイ
長い尾の付け根に、毒のあるとげがあります。砂地にひそむエイを、誤って踏んで刺されることが多い魚です。
刺された場合は、まず残っている毒針を取り除き傷口を良く洗い、毒を吸い出すか絞り出します。毒は熱に対して不安定なため、火傷しない程度のお湯に傷口を浸け温めます。
出血がひどい場合は止血することが重要です。いずれの場合も応急処置の後、医師による治療を受けることが重要です。
受診: どの場合も、応急処置の後に医師に診てもらいます。
毒を吸い出す手当ては、このページではすすめていません(理由は下の、毒を吸い出す手当ての扱いの節)。
オニオコゼ
背びれと胸びれのとげに毒があります。釣れた時の扱いと、刺された時の手当てです。
釣りなどで捕獲した場合はハサミ・ナイフなどで背びれ・胸びれを切り取ってから持ち帰るようにします。
刺された場合は傷口を良く洗浄し、速やかに医師の治療を受けることが重要です。
受診: 刺されたら、速やかに医師に診てもらいます。
ハオコゼ
体長10cm程度の小さな魚で、背びれのとげに毒があります。防波堤の釣りで、カサゴなどに混じって釣れます。
釣りなどで釣れた場合は素手で触らず、糸を切って捨てるのが無難でしょう。
刺された場合は、まず傷口から毒を吸い出すか絞り出した後、火傷しない程度のお湯で毒を不活化します。軽傷の場合は数時間で痛みは消えますが、症状が長引くときは医師の治療を受けた方が良いでしょう。
受診: 症状が長引く時は、医師に診てもらいます。
毒を吸い出す手当ては、このページではすすめていません(理由は下の、毒を吸い出す手当ての扱いの節)。
ゴンズイ
黒い体に黄色の縞がある魚で、背びれと胸びれのとげに毒があります。夜釣りで釣れます。死んだ後も、しばらくは毒腺が生きています。
夜釣りなどで釣れた場合には素手で触らず、糸を切って捨てるのが無難でしょう。
刺された場合は傷口を洗浄し、火傷しない程度のお湯に浸けます。痛みが引かない場合はとげが残っていることがあるため、病院でレントゲン検査を受ける必要があります。
受診: 痛みが引かない時は、病院でレントゲン検査を受けます。
ガンガゼ
とげの長い、大型のウニです。とげは折れやすく、刺さると体の中で折れます。
刺さってしまった場合はまずとげを抜き、火傷しない程度のお湯に浸けます。とげの刺さり方が浅い場合には自然に抜けることもありますが、化膿など二次感染の原因にもなるため病院でレントゲン検査を受け、体内のとげを取り除くことが大切です。
受診: 病院でレントゲン検査を受けて、体内のとげを取り除きます。
アカクラゲ・カツオノエボシ(クラゲのなかま)
触手に、刺胞という毒の針があります。死んで打ち上げられたクラゲでも、刺胞は生きています。
刺された場合は、まず付着した触手を擦(こす)らずにタオルなどで摘(つま)むようにして取り除きます。
酢については、次のとおりです。
なお、毒素を中和するものとして酢があげられますが、有効かどうかはクラゲの種類によって異なり、有用性についてもさまざまな意見があります。
カツオノエボシについては、同じ生き物の手当てを書いた沖縄県の資料に、次の文があります。
海水で刺胞球や触手をあらい流し、氷や冷水で冷やす。※酢は絶対に使わないで下さい。
アカクラゲに酢を使うかは、環境省も沖縄県も書いていません。アカクラゲに刺されたら、酢を使うかを家で決めずに、触手を取り除いたあと、迷う時は医療機関で相談してください。
受診: 環境省のこの頁には、受診の記載がありません。沖縄県の頁は、どの生き物にも共通の案内として、応急処置のあとは患部を清潔に保ち、医師の診察を受けるよう書いています。迷った時は、医療機関へ行ってください。
ヒョウモンダコ
大きさ5〜10cmの小さなタコで、フグの毒と同じテトロドトキシンを持っています。京都府は、京都府沿岸で見つかったとして、次のように呼びかけています。
平成28年6月5日(日曜日)に、京都府沿岸で、猛毒を持つヒョウモンダコが発見されました。
海での釣りや遊び、漁の最中にヒョウモンダコを発見した場合は、絶対に触らないでください。
なお、万が一咬まれた場合は、直ちに医療機関(救急病院)で治療を受けてください。その際には、ヒョウモンダコに咬まれたことを医師に伝えてください。
同じヒョウモンダコの手当てを書いた沖縄県の資料には、次の文があります。
口で吸い出さず(飲み込むと危険)清潔にして早急に病院へ運ぶ
受診: 咬まれたら、すぐに医療機関(救急病院)へ行き、ヒョウモンダコに咬まれたことを医師に伝えます。
資料の書き方と、このページの扱い
生き物で違う所
- お湯につける手当て: 環境省の案内では、アカエイ・ハオコゼ・ゴンズイ・ガンガゼの4つにあります。オニオコゼの案内には、お湯の記載がありません
- クラゲの酢: 環境省は、酢が有効かどうかはクラゲの種類によって異なると書いています。カツオノエボシには、沖縄県の資料が酢を使わないよう書いています。アカクラゲに酢を使うかは、どちらの資料にもありません
- 受診の目安: オニオコゼは刺されたら速やかに医師へ、ハオコゼは症状が長引く時に医師へ、のように生き物ごとに違います
毒を吸い出す手当ての扱い
資料の記載
- 環境省は、アカエイの手当てで「毒を吸い出すか絞り出します」、ハオコゼの手当てで「毒を吸い出すか絞り出した後」と書いています。どちらも、何で吸い出すかは書いていません
- 沖縄県の資料は、ヒョウモンダコの手当てで「口で吸い出さず(飲み込むと危険)」と書いています。アカエイ・ハオコゼとは別の生き物の話です
同じ生き物について、資料どうしが食い違っているわけではありません。
このページの扱い
吸い出し方が資料に書かれていないことと、別の生き物では口で吸い出さないよう書かれていることから、このページでは、毒を吸い出す手当てをすすめません。迷った時は、医療機関へ行ってください。
お湯の温度
- 環境省は「火傷しない程度のお湯」と書き、温度の数字は書いていません
- 同じ生き物の手当てを書いた沖縄県の資料は、オコゼの仲間・ゴンズイ・ガンガゼなどの手当てで、「40〜45℃程度のお湯につける。」「やけどに注意。」と書いています
まだ確認できていないこと
- 香川県の危険な生き物の資料(開けませんでした)
- 関西の海のアカクラゲに酢を使ってよいか(環境省も沖縄県も書いていません)
- 手当ての後に、どの診療科へ行けばよいか(どちらの資料にも書かれていません)
出典
- 環境省 せとうちネット「危険な生き物」 — 毒・刺を持つ生き物6つの一覧。取得日 2026-10-22
- 環境省 せとうちネット「アカエイ」 — 特徴と対処法。取得日 2026-10-22
- 環境省 せとうちネット「オニオコゼ」 — 特徴と対処法。取得日 2026-10-22
- 環境省 せとうちネット「ハオコゼ」 — 特徴と対処法。取得日 2026-10-22
- 環境省 せとうちネット「ゴンズイ」 — 特徴と対処法。取得日 2026-10-22
- 環境省 せとうちネット「ガンガゼ」 — 特徴と対処法。取得日 2026-10-22
- 環境省 せとうちネット「アカクラゲ・カツオノエボシ(クラゲのなかま)」 — 特徴と対処法・酢についての記載。取得日 2026-10-22
- 沖縄県「海のキケン生物」 — 同じ生き物の手当ての資料(PDF)の一覧と、共通の案内(応急処置のあとの受診)。前の URL(/site/hoken/eiken/eisei/uminokikennseibutu.html)から転送された先の頁。取得日 2026-10-22
- 沖縄県 カツオノエボシとウンバチイソギンチャクの手当ての資料(PDF) — 応急処置・酢は使わない。取得日 2026-10-22
- 沖縄県 ゴンズイとオコゼの仲間とミノカサゴの仲間の手当ての資料(PDF) — 40〜45℃程度のお湯。取得日 2026-10-22
- 沖縄県 ガンガゼの手当ての資料(PDF) — 40〜45℃程度のお湯・病院でみてもらう。取得日 2026-10-22
- 沖縄県 ヒョウモンダコの手当ての資料(PDF) — 口で吸い出さない。取得日 2026-10-22
- 京都市消防局「心肺蘇生法」 — 反応が無い時の119番通報とAEDの手配・指令センター員の口頭指導・胸骨圧迫。取得日 2026-10-24
- 京都府「ヒョウモンダコに関する注意喚起」(丹後の海からの情報 平成28年6月) — 京都府沿岸での発見・触らない・咬まれたら直ちに医療機関。取得日 2026-10-24
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知らない魚やウニは素手で触らず、刺された時は、その生き物の節の受診の行を見て、迷った時は医療機関へ行きましょう。
息が苦しい・意識がおかしい・呼吸や心臓が止まった時は、すぐに119番に電話してください。
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