夏の扇風機、秋冬の電気毛布、スマホの充電、幕内のライト——電源のないサイトで一晩過ごすと、「何ワットの機械を何時間動かせるのか」が分からないまま買うことになりがちです。容量の数字(Wh)だけを見ても、それが自分のキャンプで何時間分なのかは見えてきません。
この記事では、キャンプで使われることの多い1,000Wh級から4機種を比較します。EcoFlow DELTA 3 Plus、Jackery ポータブル電源 1000 New、BLUETTI AC180、Anker Solix C1000の4台です。容量・定格出力・重量・充電時間・保証・価格は各社の公式ページに記載された公称値をそのまま転記しています。用途別の選び方はこの記事の編集部の判断で、扇風機の稼働時間はこの記事独自の試算です。公式の数字と、この記事が計算したものは、その都度どちらかを明記します。
なお、この記事の価格は2026年9月11日に各社公式サイトで確認した税込価格です。ポータブル電源は各社ともセール期間中の値引き幅が大きく、価格は最も速く変わる情報なので、購入前に必ず各販売ページで確認してください。
目次
- 結論|何を優先するかで選ぶ
- この記事が向いていない人
- 選ぶときに見る3つの基準
- 容量・出力・重量・充電時間・価格を一覧比較
- 扇風機を何時間 動かせるか
- EcoFlow DELTA 3 Plus|ソーラーで日中に充電しながら使いたい人向け
- Jackery ポータブル電源 1000 New|荷物の重さを減らしたい人向け
- BLUETTI AC180|容量と出力を最優先したい人向け
- Anker Solix C1000|同じ容量の拡張バッテリーを後付けできる
- 4機種に共通する注意点
- YASAKA CAMPで確認したいこと
- 最終結論
結論|何を優先するかで選ぶ
| 最も重視すること | 選ぶ機種 | 理由 |
|---|---|---|
| 荷物を軽くしたい | Jackery ポータブル電源 1000 New | 約10.8kgと4機種で最も軽く、容量は1070Whを確保 |
| 容量と出力、そして価格 | BLUETTI AC180 | 1,152Wh・定格1,800Wと4機種で最大、価格も59,292円と最も低い |
| ソーラーで日中に充電したい | EcoFlow DELTA 3 Plus | ソーラー入力1000W(500W×2)が4機種で最大、AC充電も最短56分 |
| あとから容量を足したい | EcoFlow DELTA 3 Plusか、Anker Solix C1000 | 容量拡張に対応しているのはこの2機種。上限はEcoFlowが公式表記で最大5kWh、Ankerが2112Wh |
4機種とも電池はリン酸鉄リチウムイオン電池で、公称のサイクル寿命は3,000回以上、保証は最大5年です。 扇風機1台を一晩(仮に8時間とします)動かす用途なら、後半の共通条件の計算では4機種とも上回ります。ただしこれは計算上の話で、実際の持続時間は検証していません。差が出るのは重量・ソーラー入力・拡張性・価格の組み合わせです。
この記事が向いていない人
- 500Wh以下の小型モデルを探している人:この4機種はいずれも1,000Wh級で、重量は約10.8kg〜約16.4kgあります。徒歩やバイクでの搬入が前提なら、この記事の比較対象は重すぎます
- エアコン・電子レンジを長時間動かしたい人:4機種の定格出力は1,500W〜1,800Wで、瞬間的な起動電力が大きい家電(コンプレッサーを持つもの)は動かせないことがあります。各社とも公式に注意を出しています
- 最安値だけで決めたい人:この記事はセール価格と通常価格を両方載せますが、値引き幅は時期で変わります。価格の比較だけが目的なら、記事より各社の販売ページを直接見る方が確実です
選ぶときに見る3つの基準
1つめは容量(Wh)と、そこから逆算した稼働時間です。 容量の数字そのものより、「手元の家電で何時間か」に置き換えた方が判断しやすくなります。この記事では扇風機を例に、後半で4機種を並べます。
2つめは重量です。 1,000Wh級は約10.8kg〜約16.4kgと、機種によって約5.6kgの差があります。車の横付けができる区画なら差は小さく、駐車場から荷物を運ぶ区画なら効いてきます。
3つめは保証と電池の寿命です。 4機種ともリン酸鉄リチウムイオン電池を採用していて、公称のサイクル寿命は3,000回〜4,000回以上です。保証年数は各社の条件(会員登録の要否など)で変わります。
容量・出力・重量・充電時間・価格を一覧比較
| 比較項目 | EcoFlow DELTA 3 Plus | Jackery ポータブル電源 1000 New | BLUETTI AC180 | Anker Solix C1000 |
|---|---|---|---|---|
| 確認時価格(税込・2026-09-11・各社公式) | 87,590円(通常149,600円) | 119,800円 | 59,292円(通常109,800円) | 119,900円 |
| 容量 | 1024Wh | 1070Wh | 1,152Wh (36Ah) | 1056Wh |
| 定格出力 | 1500W(サージ3000W) | 1500W | 合計1,800W(4口×100V/18A) | 1500W(瞬間最大2000W) |
| 重量 | 約12.5kg | 約10.8kg | 約16.4kg | 約12.9kg |
| 満充電(AC) | 最短56分 | 最短60分(緊急充電モード使用時) | 約1.3〜1.8時間(ターボモード1,440W) | 約58分(超急速充電モード時。通常モードは約90分) |
| ソーラー入力 | 1000W(500W×2) | 公式に400W入力時の充電例あり(最大入力値の記載は見当たらず) | 12〜60V、最大500W | 600W |
| 電池の種類 | LFP(リチウム鉄リン酸電池) | リン酸鉄リチウムイオン電池 | リン酸鉄リチウムイオン電池 | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
| サイクル寿命(公称) | 4000回以上(4000回後も残容量80%以上) | 約4000回(4000回使用後も工場出荷時の70%を維持) | 3,500回以上 | 電池3,000回/電子部品50,000時間 |
| 保証 | 5年間のメーカー保証 | 3年+2年の自動延長=5年 | 5年保証 | 最大5年(会員登録で通常18ヶ月から自動延長) |
| サイズ | 39.8×20.2×28.4cm | 327×224×247mm | 340×247×317mm | 約37.6×20.5×26.7cm |
※価格・容量・出力・重量・充電時間・サイクル寿命・保証はいずれも各社公式サイト掲載の公称値です(出典は各モデルの見出し内に記載)。※EcoFlowの価格は型番「DELTA 3 Plus | 防災に最適」の単体価格です。同じページでソーラーパネル付きのセットが既定表示になっている場合があるため、購入時は型番を確認してください。※サイクル寿命は、残容量の基準や試験条件が各社で異なるため、回数だけで寿命の優劣は判断できません(EcoFlowは4000回後に残容量80%以上、Jackeryは4000回後に70%と、到達条件そのものが違います)。※保証年数は購入先によって条件が変わります。表の年数は各社公式ストアでの購入を前提とした表記です。
扇風機を何時間 動かせるか(この記事の計算・公式の数値ではありません)
キャンプで実際に気になるのは「扇風機が朝まで持つか」です。公式の数値が無いわけではなく、Anker公式カタログにはSolix C1000の扇風機「約18時間」という記載があります(出典: Anker Solix C1000 公式カタログ。同カタログはこの数値を「各機器の定格消費電力に基づく計算上の数値」と注記しています)。ただし各社とも想定する扇風機の消費電力を揃えていないため、そのまま4機種を並べても比較にはなりません。
そこでこの記事では、BLUETTIが公式サイトで公開している計算式を、共通の仮定として4機種に当てて計算しました。
BLUETTIの公式ページに載っている式は次のとおりです。
「動作時間 = バッテリーの容量 × DoD × η ÷ (負荷電力 + AC180 の自己消費電力)」「AC180 の場合、DoD は 90 %、η は 85 %、自己消費電力は約 15W です」
(出典: BLUETTI公式サイト AC180製品ページ)
| 機種 | 容量 | 扇風機30Wのとき | 扇風機50Wのとき |
|---|---|---|---|
| EcoFlow DELTA 3 Plus | 1024Wh | 約17.4時間 | 約12.1時間 |
| Jackery ポータブル電源 1000 New | 1070Wh | 約18.2時間 | 約12.6時間 |
| BLUETTI AC180 | 1152Wh | 約19.6時間 | 約13.6時間 |
| Anker Solix C1000 | 1056Wh | 約18.0時間 | 約12.4時間 |
この表について、3つ正直に書きます。
- 放電深度90%・変換効率85%・自己消費15Wという数値は、BLUETTIがAC180について公開したものです。他の3機種は同じ数値を公開していないため、この表は4機種に同じ前提を当てて並べたものです。機種ごとの実際の効率差は反映されていません
- 扇風機の消費電力は、30Wと50Wの2条件を仮定して出しています。風量の段階と消費電力の対応は機種やモーター方式で変わるため、この2つの数字を「弱」「強」と読み替えないでください。手元の扇風機のワット数で結果は変わります
- 満充電から使い切るまでの理論値で、気温・電池の劣化・同時に挿した他の機器は含んでいません
そのうえで言えるのは、仮に一晩を8時間とすると、この共通条件の計算では4機種とも上回るということです。実際に何時間もつかは検証していません。4機種の差は容量差そのままで、30Wなら最大約2.2時間分、50Wなら約1.5時間分の違いに収まります。
なお、家電ごとの稼働時間の目安は、JackeryとAnkerが公式に公開しています。Jackery公式サイトには、電気ケトル(850w)1時間、冷蔵庫(15-520w)1.7-38時間、電気毛布(55w)12時間、テレビ(60w)12時間、スマホ(29w)45回、パソコン(80w)13回という記載があります(出典: Jackery公式サイト ポータブル電源 1000 New・2026年9月11日確認)。Ankerは公式カタログで、ノートPC 約17回、テレビ 約8.5時間、扇風機 約18時間、小型冷蔵庫 約19時間としています。
ただし、この2社の数字をそのまま並べて比べないでください。 想定している機器の消費電力も、計算の前提も各社で違います。Ankerはカタログの注記で「各機器の定格消費電力に基づく計算上の数値」だと明かしていますし、Jackeryも稼働時間のシミュレーション欄に「この計算は参考値です」と添えています。どちらも実測ではありません。そしてこれらは各社の公式値であり、上の扇風機の表(この記事が共通の仮定で計算したもの)とは別のものです。
EcoFlow DELTA 3 Plus|ソーラーで日中に充電しながら使いたい人向け
日中にソーラーパネルで充電しながら連泊したい人には、EcoFlow DELTA 3 Plusが選びやすい。ソーラー入力が1000W(500W×2)と4機種で最も大きく、AC充電も最短56分と速いからです。
容量1024Wh・定格1500W、ソーラー入力1000W
EcoFlow公式サイトによると、容量は1024Wh、定格出力は1500W(サージ3000W)、X-Boost機能使用時は2000W、AC充電時間は最短56分、ソーラー入力は1000W(500W×2)、重量は約12.5kg、サイズは39.8×20.2×28.4cmです(出典: EcoFlow公式サイト DELTA 3 Plus)。電池はLFP(リチウム鉄リン酸電池)で、公式は「4000回のサイクル後でも残容量は80%以上です」と記載しています。保証は5年間のメーカー保証です。
購入前に確認したい点|ページの既定表示がセット価格になっている
EcoFlowの公式ページは1つのURLの中に複数の型番(単体・ソーラーパネル付きセット・専用エクストラバッテリー付き)が入っていて、ページを開いた時点で表示されている価格が単体の価格とは限りません。 この記事に載せた87,590円は型番「DELTA 3 Plus | 防災に最適」の単体価格です。セットを選ぶと金額が大きく変わるため、購入手続きに進む前に型番を確認してください。
また、「1000W(500W×2)」というのは入力ポートの仕様です。公式FAQは「電圧範囲:11-60V 最大電流:15A 最大入力:500W 2つのPV入力ポートがあります」と記載しています。つまり2系統それぞれの入力条件に適合する別売パネル構成を組んだ場合の上限であって、パネルの枚数を指定したものではありません。実際にどれだけ入力できるかは日射条件やパネルの仕様に左右されます。いずれにせよパネルは本体とは別の出費になるため、パネルを買わない前提なら、この項目の優位は効いてきません。
EcoFlow DELTA 3 Plusが向いている人
- 連泊で、日中にソーラーパネルから充電しながら使いたい
- 出発前に短時間で満充電にしたい(最短56分)
- 将来的に容量を足す可能性がある(公式は容量拡張 最大5kWhと記載)
Jackery ポータブル電源 1000 New|荷物の重さを減らしたい人向け
駐車場から区画まで荷物を運ぶキャンプ場を使うことが多い人には、Jackery ポータブル電源 1000 Newが選びやすい。約10.8kgと4機種で最も軽く、容量は1070Whと十分だからです。
容量1070Wh・定格1500W、重量約10.8kg
Jackery公式サイトによると、容量は1070Wh、定格出力は1500W、重量は約10.8kg、電池はリン酸鉄リチウムイオン電池で「約4000回の充放電サイクル」、「4000回使用後も工場出荷時の70%を電池残量を維持します」と記載されています。充電については「緊急充電モード」を使うと「最短60分でフル充電ができます」と記載されています。保証は「公式サイトで購入日から3年の保証に加えて、2年の自動延長保証」で合計5年です(出典: Jackery公式サイト ポータブル電源 1000 New)。
家電ごとの稼働時間を細かく公開しているのは、4機種ではJackeryとAnkerです。上の節に転記した電気毛布(55w)12時間、スマホ(29w)45回は、Jackeryの公式値です。
購入前に確認したい点|ソーラー入力は「充電例」で、最大入力値は読み取れない
本体サイズは公式ページの本文に「327×224×247mm」と記載があります。仕様表ではなく製品説明の中にあるため、スペック欄だけを見ていると見落とします。
一方、ソーラー入力については、公式ページの充電方法の表にソーラーパネル入力100W/200W/400Wでのフル充電時間(順に15時間・8時間・3時間)が載っているだけで、最大入力が何Wなのかという数字は見当たりません。 400Wの例があることは「400Wまで入る」を意味しますが、それが上限とは限りません。手持ちのパネルや将来の増設を前提に選ぶなら、購入前にメーカーへ直接確認するか、同社のソーラーパネルとのセット商品ページで対応する型番を確認してください。
なお、この記事の調査中にJackeryのセールが終わりました。2026年9月10日23:59までは69,484円のセール価格でしたが、9月11日時点では通常価格の119,800円に戻っています。ポータブル電源はセールの有無で数万円 動くため、購入のタイミングは各社の販売ページで確かめてください。
Jackery ポータブル電源 1000 Newが向いている人
- 駐車場から区画まで距離があるキャンプ場を使うことが多い
- 電気毛布・スマホ充電など、使う家電の稼働時間を公式の数字で確認してから買いたい
- セールを待てる(この機種は値引き幅が大きい)
BLUETTI AC180|容量と出力を最優先したい人向け
大人数のファミリーキャンプで調理家電も使いたい人には、BLUETTI AC180が選びやすい。容量1,152Wh・定格1,800Wと4機種で最も大きく、価格も59,292円と最も低いからです。
容量1,152Wh・定格1,800W、価格は4機種で最も低い
BLUETTI公式サイトによると、容量は「1,152Wh (36Ah)」、AC出力は「4 ×100V/18A、合計1,800W」で、電力リフトモードでは最大2700Wまでの電熱線を使う家電に対応します。電池はリン酸鉄リチウムイオン電池で充放電サイクル数は「3,500回以上」、充電は「ACチャージケーブル(ターボモード 1440W): ≈1.3~1.8時間」、ソーラー入力は「12~60V、最大500W」、重量は「約16.4kg」、本体サイズは「340mm × 247mm × 317mm」、保証は「5年保証」です(出典: BLUETTI公式サイト AC180)。
購入前に確認したい点|約16.4kgは4機種で最も重い
容量と出力が最も大きい代わりに、重量も4機種で最も重い約16.4kgです。最軽量のJackery(約10.8kg)とは約5.6kgの差があり、これは1,000Wh級の中では体感の差が出る重さです。車の横付けができない区画を使うことが多いなら、この差は先に考えておいた方がいい部分です。
また、公式は「エアコンと洗濯機は誘導負荷なので、起動する時定格出力より3~5倍の電力が必要です。起動できない可能性もあります」と注意しています。定格1,800Wという数字だけで、すべての家電が動くと判断しないでください。
BLUETTI AC180が向いている人
- 車の横付けができる区画を使うことが多く、重量より容量を優先したい
- 調理家電など消費電力の大きいものを使う予定がある
- 同じ1,000Wh級で価格を抑えたい
Anker Solix C1000|同じ容量の拡張バッテリーを後付けできる
いま1,000Wh級で買って、あとから容量を足したい人の選択肢がAnker Solix C1000です。専用の拡張バッテリーに対応していて、公式は「容量を1056Whから2112Whへ倍増することができます」と記載しています。
ただし、容量拡張に対応しているのはこの機種だけではありません。後ろで、もう1機種と並べて見ます。
容量1056Wh・定格1500W、拡張バッテリーで2112Whまで
Anker公式サイトによると、容量は1056Wh、AC出力は「1500W (50/60Hz) / 2000W」でSurgePad技術により消費電力2000Wまでの家電に対応、重量は約12.9kg、サイズは「約37.6 x 20.5 x 26.7cm ( 幅 x 奥行 x 高さ )」、充電は「約58分 (ACコンセント)」、ソーラーパネルからの充電は600Wです。電池はリン酸鉄リチウムイオン電池で寿命は「電池 3,000回/ 電子部品 50,000時間」。保証は「最大5年保証」で、公式は「Anker Japan 公式サイト会員を対象に、通常18ヶ月の製品保証を5年へ自動延長致します」と条件を明記しています(出典: Anker Japan公式オンラインストア Anker Solix C1000)。
なお、58分という充電時間には公式に条件が付いていて、「専用アプリで超急速充電モード設定時。通常モードでは約90分です」と記載されています。
容量拡張で選ぶなら、EcoFlowとも比べる|上限・価格・在庫
4機種のうちEcoFlow DELTA 3 Plusも容量拡張に対応しています。 公式の比較表では「容量拡張 最大5kWh」と、上限はAnkerより大きく書かれています。対応する拡張バッテリーと拡張後の容量を並べると、次のようになります。
| Anker Solix C1000 | EcoFlow DELTA 3 Plus | |
|---|---|---|
| 拡張バッテリー | Anker Solix BP1000 拡張バッテリー(1056Wh) | DELTA 3専用エクストラバッテリー(1,024Wh)ほか、DELTA 2/DELTA 2 Max/DELTA Pro 3の各専用バッテリーにも対応 |
| 拡張後の容量 | 2112Wh | 公式比較表の表記は最大5kWh |
EcoFlowの「最大5kWh」には、公式FAQに条件が付いています。「DELTA 3 PlusにはXT150ポートが1つしかないため、エクストラバッテリー1台のみの使用を推奨します」という記載です。カタログの上限値と、メーカーが勧める構成は同じではありません。 拡張を前提に選ぶなら、上限の数字だけでなく、何台まで実際に勧められているかを見てください。
なお、拡張バッテリーはどちらも各社の専用品で、本体とは別売りです。本体の値段だけで予算を組むと足りなくなります。金額と在庫は各社の販売ページで確認してください。
購入前に確認したい点|価格は4機種で最も高く、保証年数に会員登録の条件が付く
119,900円は4機種で最も高く、最も低いBLUETTI AC180(59,292円)の約2倍です。2026年9月11日時点でも、Anker公式ページにセール表示はありませんでした。ただしJackeryは同じ日に通常価格へ戻って119,800円になっており、この2機種の差は100円です。価格差にはセールの有無が含まれている点に注意してください。
保証も「最大5年」は公式サイト会員が対象で、登録しない場合の通常保証は18ヶ月です。ここは手続きが1つ増えます。
ただし、保証の条件は4機種とも購入先によって変わります。 条件が付いているのはAnkerだけではありません。たとえばJackeryは公式サイトに「本製品の保証は、当社公式ストア(Jackery公式オンラインストア、Jackery公式Amazon店、Jackery公式楽天市場店、Jackery公式Yahoo!ショッピング店)の購入証明を伴う対象製品に限り適用対象となります」と記載しています。この記事の表に載せた年数は各社公式ストアでの購入を前提にした表記なので、購入前にリンク先の販売店と、そこでの延長条件を確認してください。
Anker Solix C1000が向いている人
- 将来的に拡張バッテリーで容量を倍にする可能性がある(EcoFlowとどちらにするかは、上の表で拡張後の容量・価格・在庫を見比べてください)
- 公式サイトの会員登録を済ませたうえで、5年保証を受けたい
- 価格よりも充電速度を優先したい(超急速充電モードで約58分)
4機種に共通する注意点|容量の数字だけでは家電が動くかは決まらない
4機種とも定格出力は1500W〜1,800Wですが、定格の数字を下回る家電でも起動しないことがあります。 冷蔵庫・エアコン・ポンプなどコンプレッサーやモーターを持つ家電は、起動する瞬間に定格の数倍の電力を必要とするためです。BLUETTIは「エアコンと洗濯機は誘導負荷なので、起動する時定格出力より3~5倍の電力が必要です」と公式に注意しており、Jackeryも「一部の機器は起動時に消費電力より大きな起動電力を必要とする場合がございます」と記載しています。
また、この記事の稼働時間の表は理論値です。実際は気温が低いと電池の性能が落ち、複数の機器を同時に挿せばその分だけ短くなります。どれだけ短くなるかは条件次第で、この記事では検証していません。本番で困らないようにするなら、キャンプへ持ち出す前に、実際に使う機器を実際につないで、必要な時間だけ動くかを一度 確かめておいてください。
YASAKA CAMPで確認したいこと|電源サイトの有無と、利用ルールは施設ページで確認する
ポータブル電源が要るかどうかは、そのキャンプ場に電源サイトがあるかで変わります。電源付きサイトを選べる施設なら、1,000Wh級を持ち込まずに済む場合もあります。
施設ごとのサイト構成(電源あり・電源なし)は、YASAKA CAMPの各施設ページで確認できます。ただし公式サイトに記載のない施設もあり、その場合は「記載なし」として掲載しています。記載がないことは「電源がない」という意味ではないため、必要な場合は施設へ直接確認してください。
なお、発電機の使用可否とポータブル電源の使用可否は施設ごとに扱いが異なります。この記事では特定の施設のルールを断定しません。
最終結論|軽さならJackery、容量と価格ならBLUETTI、ソーラー前提ならEcoFlow、容量拡張ならEcoFlowとAnkerを比較
- 荷物の重さを減らしたい → Jackery ポータブル電源 1000 New(約10.8kg・1070Wh・119,800円)
- 容量と出力を最優先し、価格も抑えたい → BLUETTI AC180(1,152Wh・定格1,800W・59,292円・ただし約16.4kg)
- ソーラーパネルで日中に充電しながら連泊したい → EcoFlow DELTA 3 Plus(ソーラー入力1000W・AC最短56分・87,590円)
- あとから容量を足す前提で選びたい → EcoFlow DELTA 3 PlusとAnker Solix C1000の2機種を比較(拡張後はEcoFlowが公式表記で最大5kWh、Ankerが2112Wh。ただしEcoFlowは公式FAQが拡張バッテリー1台のみの使用を推奨しています)
4機種とも電池はリン酸鉄リチウムイオン電池で、公称のサイクル寿命は3,000回以上、保証は最大5年です。この階層での差は、容量そのものより重量・ソーラー入力・拡張性・価格の組み合わせに出ます。扇風機1台を8時間という条件なら、この記事の共通の仮定では4機種とも上回る計算になるため、その先の使い方から選ぶのが現実的です。
テントやタープと合わせて検討している人は、ファミリー向け2ルームテント比較も参考にしてください。
※価格は2026年9月11日に各社公式サイトで確認した税込価格です。EcoFlowとBLUETTIはセール価格を含みます。掲載価格はいずれもこの確認時点のもので、セール終了後にいくらになるかは各販売ページで確認してください。 Jackeryについては、2026年9月10日23:59でセールが終了し、9月11日時点では通常価格である119,800円が表示されていました。容量・出力・重量・充電時間・サイクル寿命・保証年数はメーカー公称値であり、実測値ではありません。扇風機の稼働時間の表は各社の公式値ではなく、BLUETTIが公開している計算式に放電深度90%・変換効率85%・自己消費15Wという同社のAC180向けの前提を4機種に共通で当てて算出したこの記事の計算値です。Jackeryのソーラー入力は、公式ページに100W/200W/400W入力時の充電例が載っているのみで、最大入力値としての記載は見当たりませんでした。Anker Solix C1000の各数値は同社公式ページ内の比較表の該当列から転記しており、後継機のC1000 Gen 2(容量1024Wh)とは別の製品です。